ザ・キー/ジョービタリー著
ザ・キー あらすじ
「秘密」は、感情の処理方法にあった。感情を「クリアにする」方法を知り、
そして「クリアでいつづける」ことこそが、奇跡を起こすキーだ!これまでの自己啓発書・啓発プログラムがとりこぼしてきた重要な秘密のひとつが
「クリアリング」であることを、10の具体的方法に分けて詳説する、まったく新し
い実践的バイブル。
この1冊が、黄金法則を「開錠」し、成功につながる世界への扉を開け、そして
あなたを変える。
ザ・キー まとめ
クリアリングについての本。
引き寄せや願望実現がうまくいかない時、ネガティブな思考や感情が阻んでいる可能性がある。そう行った時にクリアリングを試してみるといい。
効果的なクリアリングの方法は以下の通り
- 感謝を習慣にする
- オポノポノ
- 負の感情から教えを見つける
感謝を習慣にする
感謝を習慣にすることで、潜在意識が余計な判断をすることがなくなる
「私は現状に十分に満足している。ただもっと欲しいだけ」と考えるのが良い
オポノポノ
「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」を繰り返す。
感情を込める必要もないし、口に出さなくてもいい。オポノポノを信じてなくてもいい。
嫌な出来事が起きて、何らかの感情が湧いてきてもこれを繰り返し唱えるだけで勝手に判断する感情をクリアリングしてくれる
負の感情から教えを見つける
嫌な気分の時「この出来事は何を教えようとしているんだろう」と考える
「居心地の悪さ不快さを認める」「私は今イライラしているなぁ」など
その気持ちを丸ごと感じて素直に感情を認めて向き合う
こんな人におすすめ
- 引き寄せの法則を実践しているが、なかなか結果が出ない方
- 潜在意識の書き換えに興味がある方
- スピリチュアルな成長と現実的な成功の両方を手に入れたい方
- ホ・オポノポノやハワイの叡智に惹かれる方
- より高い次元の意識にアクセスしたい方
ザ・キー 感想
願望実現系の本は山ほどあるけれど、この本は「願いが叶わない理由」を容赦なく突きつけてくるところが妙に人間的で、ちょっと図星を刺されてムッとする。でもそのムッとする感覚こそが、この本の醍醐味でもある。
著者のジョー・ビタリーは、自己啓発をキラキラで終わらせない。ポジティブ思考を唱える前に、“自分が密かに抱えているブレーキ”を直視させてくる。そのプロセスは、冷たい手で背中をスッと触られるような生々しさがあって、読んでいる途中で自分の中の古い思い込みがパキッと割れる瞬間がある。
印象的なのは、「問題の根っこは外側ではなく内側にある」という、陳腐に聞こえるけれど否定できない真実を真正面から扱っている点。読む人自身の過去、罪悪感、自己否定、抑圧していた願望…そういうものが、まるで部屋の隅に溜まった埃みたいに急に浮かび上がってくる。
そして不思議なのが、読み終わったあと“すぐにクリアリングをしたくなる”衝動が出てくること。ひとつ行動すると、またひとつ鍵が外れていく。そんな連鎖を味わいたくて、もう一度ページをめくりたくなる。
自己啓発本にありがちな押しつけがましさを感じないのに、それでいて逃げ道を許さない。読みながら、自分の内側で何かが静かに組み替わっていく。
